今日はクリスマス、そしてSALUKの年内店舗最終営業日。
日頃の感謝の気持ちを込めまして、ささやかながらお菓子を用意してお待ちしておりました。
どれも私が子供の頃からある年季の入ったお菓子たちでしたが、みなさん子供の頃に戻ったようだと童心に返った笑顔を垣間見ることができ微笑ましかったです。
思い返せば４月２９日のどしゃぶりのオープンから約８ヶ月。あっという間でした。
オープン当日は御足元の悪い中、そして中心地から少し離れた当店までお祝いにかけつけていただき嬉しかったです。
最初は私を含め３名の作家さんでスタートしたお店も今では５名。
素敵なご縁に恵まれました。
また時間に余裕のある時はブビンガーのカウンターで、訪れたくださった方々とお酒やお茶を愉しんだことも良い思い出です。
今さらですがお店の名前であるSALUK（さるく）の由来は私の故郷の宮崎や九州地方の方言で「ぶらぶら歩く、ほっつき歩く」と言う意味で、そんな感じのリラックスした心で工芸に触れていただきたいと言うことが一つ。
もう一つは、人は人生において自らの目標に向かって一心不乱に突き進むタイプと寄り道しながら自分の道を見つけていくタイプと２つに大別できるかと思いますが、私は後者の方で、どちらが良いとかではないと思いますが、それは人生を「さるいている」ということだと思いSALUKという名前をつけました。
私のブランドの綾 METALWAREに込めた思いと似ていますが、人の手で生み出すものにはその人の過ごしてきた時間、触れた文化、出会った人々に影響されたことなどが背景にあり、それが映し出されるものだと考えます。
そんな風にここSALUKも、訪れた人々と共に過ごす時間の中でお互いの背景が醸成してなんだか居心地の良い、魅力ある空間になったらいいなという思いで運営しております。
いろいろと言いましたが一言で言うとただの宮崎愛です。
幸いなことに、みなさん落ち着くとおっしゃっていただけて、私の目指すルイーダの酒場的お店に少し近づけたのではないかと思います（飲み屋さんではないですよ）。
SALUKを通して新しい出会いがあったり、また既に出会っていた方々ともより深い関係性を築くことができとても充実した時間でした。
今年は試行錯誤というかまごまごした一年でしたが、来年はもっとスピード感を持って駆け抜けたいと思います。
最後になりますが、いつも応援してくださっている方々に感謝を申し上げると共に、御身体の健康と良いお年をお迎えくださることを願っております。
それでは来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
どうもありがとうございました✨
SALUK店主 甲斐 可奈子