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喫煙文化の伝来
日本の喫煙文化を語るうえで欠かせない煙管。時代劇や浮世絵、漫画等で知ってはいても実際にご覧になったことがある方は少ないのではないでしょうか。
紙巻き煙草が広く受け入れられる明治時代(1868~1912年)まで、人々は煙管で煙草を吸っていました。
煙草が伝来した時期については諸説ありますが、種子島にポルトガル人を乗せた船が来航した1543年(天文12年:安土桃山時代)ではないかと言われています。
当時の煙管はヨーロッパのパイプや東南アジアの喫煙具を真似たものとされており、火皿が大きく雁首が湾曲しており持ち手にあたる羅宇(らう)の部分が長いものだったとされています。
そう、このように。
こちらはSALUKでお取り扱いさせていただいている石井日出夫さんの古代煙管。
伝来した当時の作りを思わせる湾曲した雁首と大きめの火皿、長い羅宇が特徴です。
煙管職人として茶道に使用される煙管や、東京のたばこと塩の博物館の展示用の煙管を製作されてきた経歴をお持ちの石井さんだからこそ製作できる精巧な一品です。
煙管の吸い方
こちらの煙管ですが、実際に使用することができます。
煙管専用の刻み煙草をパチンコ玉サイズに丸めて火皿につめ、着火。
煙草に少し火が点いたら、息を吸い込みながら火を安定させます。
火が安定したら気の赴くまま煙をお愉しみください。
代表的な刻みたばこの銘柄に「小粋」「宝船」などがあり、他にも「松風」「いろは」等があります。
市販の紙巻き煙草を1cm程に切って(紙を巻いたまま)火皿にのせて吸うこともできますが、詰まりやすいため専用のものをお使いになるのがおすすめです。
誰にも邪魔されない自分だけの特別な時間に葉巻やパイプを愉しむように、日本の伝統的な喫煙具である煙管で、粋に煙と戯れてみてはいかがでしょうか。
SALUK 店主 甲斐
【古代煙管 / 石井日出夫作 】
・古代煙管 110,000 JPY
W460×D17×H40mm weight:48.5g
皿・雁首・吸口:黄銅製、胴部分:羅宇(竹)
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